昔から台湾と日本は何度も異なる時空間で触れ合い、交流し合ってきた。両者が刺激し合い、競争し合う度に輝きが放たれてきた。時には片方だけが眩しい光を放ち、時にはお互いに照らし合う。本特別展では、両者が照らし合うその輝きのもとで波動が起こって浮き彫りになる台日文学と文化についての紹介を行う。昔、両国は遭難...
今から100年前の1920年、作家・佐藤春夫は、交通網が整ったばかりの若き台湾へとやってきました。傷心を抱えたこの放浪の旅は、台湾の文学に豊かな可能性をもたらし、若き春夫に新たな展開を与えました。日本の統治権力が隅々まで浸透した生活状況とその残酷さ、南国の風景とそこに潜む文化的精髄は、時にはかない美...