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移動博物館(第二期):音と文学—台湾文学における音の推察

  • 展示期間:2013-06-11~2016-05-31


視覚映像が主流となり、紙の上の文字が読み手の注目を失っている今、「読書」以外にどのような方法で文学を体験することができるのでしょうか。そこでこの展示では「文学の音」の発想から、台湾文学発展の通時性と共時性とを兼ね備え、「文字による著作と読書」を「言語の発声と傾聴」へ変化させることを試みています。長い間忘れられつつあった「聴覚」というもう一つの感覚によって文学に親しみ、話し手の心の中や作家がペンを走らせる時に隠されている感情や直感、そして美感の情緒の詳細な観察に見る者を誘います。展示内容はもっとも素朴で生活の息遣いに満ちた神話の伝説や民話から始まり、母語の美しさの鑑賞と朗読の趣の探求に伸び、そして文学がその姿を変えた演劇、歌曲の魅力にまで広がっていきます。さらに形ある文字と形のない音との戦いもあります。