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文学特別展―日清戦争から台湾割譲をめぐる乙未戦争まで

  • 展示期間:2014-12-18~2015-05-31
  • 展示場所:1階展示室C


今からおよそ120年前に日清戦争が勃発しました。当時、その威名を東アジアに轟かせていた清国の北洋艦隊が日本軍に敗退。それから、下関条約調印、台湾民主国誕生、台湾割譲にからみ起こった乙未戦争など相次いで歴史的事件が発生しました。当時の台湾割譲の歴史は、その後台湾の人々が共有する記憶となっただけでなく、台湾文学においても苦悶を象徴する一つの出来事にもなりました。文学という手法で、日清戦争や乙未戦争に切り込むことによって、歴史をより美しいものに仕上げ、文学で当時を振り返り、歴史が大きく動いた時の様々な民族のそれぞれの気持ちや受け止め方を描きます。




19世紀末から20世紀初めにかけて、日本軍は台湾に対する侵略の手を強めていきました。牡丹社事件(台湾出兵)、日清戦争黄海海戦から清国による台湾割譲、日本政府による統治へと進み、最終的には台湾人による抵抗や文明の改革にも着手しました。一連の歴史的事件発生から120周年を記念して、本展では文学の角度からこれら事件について記述された文学的文献を清国・台湾・日本の3種類に分けて紹介します。そして、大きく動いた歴史の下を流れる伏流や支流をつなぎ合わせて復原します。伝統詩文集・歴史的伝記・風俗画報・時事小説・民謡・俗言から、後人が書き残した散文・新詩・大河小説まで、総数100点を超える貴重な文章や本を各コーナーで展示します。そうして、最も悲痛で、最も壮烈で、最も衝撃的だった台湾の歴史を描き出したいと考えています。