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再現、テンニンギク──澎湖文学特別展

  • 展示期間:2015-07-22~2016-03-13
  • 展示場所:国立台湾文学館‧1F展覧室C


台湾に渡る漢人の玄関口、澎湖


漢人が澎湖に接触した時期は台湾本島を遙か遠く遡ります。漢文化もまず澎湖に輸入され、その後台湾に伝えられました。中国から台湾へ渡る経由地として澎湖は、歴史的にも、交通面でも、文化伝播面においても重要な役割を担って来ました。


今回の特別展は「再現、テンニンギク」をテーマとして、別名、「菊島」と結び付けるだけでなく、澎湖県の県花である「テンニンギク」を用いて、澎湖の人々、澎湖の生活、澎湖の文学がそれぞれ際立たつように、不屈の精神と強靭なる生命力を表現しました。澎湖文学はテンニンギクのように、劣悪な環境の下で不撓不屈の精神で絶えることなく発展してきました。そこで、展示による「再現」を通して、「地理環境」、「歴史」、「八景」という角度から切り込み、台湾と同じ海に囲まれた地形を有する澎湖にどういう特色があるのか、そしてこのような特色からどのような文化や文学が生み出されたのかについて考察することを試みました。さらに「文学」を中心として、「人々の日常生活の記録」から見た海側と山側の異なる生活と文学についても触れています。「海に囲まれた島での教育の定着と普及」という目的を達成するために、文石書院と西瀛吟社がどのように古典的教化を行い成果を残し、島の外で花開かせたのでしょうか。このほか、現代文学も文学賞受賞という快挙を遂げ、異彩を放つようになりました。「海に囲まれた島に響く歌声」という展示ゾーンでは現地の「褒歌」と呼ばれる台湾語の茶摘歌、伝説、俗語や諺といった民間文学を展示しています。「テンニンギクの再現」という展示ゾーンでは澎湖の地元作家の様々な作品や外地作家の澎湖に関する作品を通して、展示会に足を運ばれた皆様を広い視点から豊かで多元的な澎湖文学の世界へと誘います。




図1

図1 第1展示ゾーン:「澎湖との出会い」




図2

図2 第3展示ゾーン:「海の島での教育の定着と普及」




図3

図3 第4展示ゾーン:「海に囲まれた島に響く歌声」