
ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616)は、イギリスを代表する作家の一人です。大英帝国が勢力を拡大するにつれて、英語は世界共通の言語なり、シェイクスピアの作品も広く知られるようになりました。400年来、彼の詩は無数の恋人たちの心の声を代弁し、彼の戯曲作品はこれまでも繰り返し舞台劇として上演されており、いまもなお観衆を魅了してやみません。近年、シェイクスピア劇に挑むことを光栄とする実力派俳優がおり、シェイクスピアの知名度をより一層高めることに貢献しています。
「世界一の舞台」のイメージをスタートラインとして、今回の特別展では国境を越えるシェイクスピアの影響力に焦点を当てるほか、彼の作品が台湾で枝葉を広げている様子を紹介します。また今回は特別にシェイクスピア・バースプレイス・トラスト(Shakespeare Birthplace Trust)と業務提携し、歴史的資料や写真を展示。シェイクスピアと彼が生きた年代、作品の特色やその影響についても紹介します。さらに演劇衣装、スチール写真、出版物の展示、芸術家、学者、作家など同じようにシェイクスピア関連の仕事したという経験を分かち合い台湾におけるその作品の変遷や素晴らしい研究成果についても触れます。

図1 開幕の様子。

図2 台湾の各劇団によるシェイクスピア劇で使用した衣装とポスター。

図3 会場に展示されたシェイクスピアの創作年表と作品の名言集。

図4 会場入口はチューダー様式の建物でシェイクスピアと彼の時代を表現。

図5 1989年、英国ウエッジウッド社が製作したシェイクスピアの人物画入り磁器

図6 1709年、ニコラス・ロウ版『シェイクスピア全集』、第1巻。