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国立台湾文学館の成り

台湾初の国家規模の文学博物館である「国立台湾文学館」は2003年10月17日、正式に開館し、運営をスタートしました。「国立台湾文学館」の建物は百年の歴史を有する国定文化遺産であり、1916 年、日本統治時期の台南州庁として落成されました。建築家森山松之助氏の手がけた西洋歴史建築様式で、台湾総督府及び監察院と共に台湾における有名な建築の一つです。本館の大部分は戦争や老朽化のため、1997年より修復作業が行われ、2003年に完成しました。文学、文化、建築、歴史が融合し、近年、台湾の「文化遺産修復再利用」の模範となりました。台湾文学館の使命は、台湾文学の発展を記録し、早期の原住民及びオランダ、スペイン、明朝、清朝、日本、戦後などの外来政権統治によるその時代の苦難に満ちながらも、多様に成長して来た文学を保存し、展示することにあります。本館では、同時に教育推進イベントを通して、来館者の台湾文学に対する理解を深めることに努めています。また、文学図書閲覧室、児童文学図書室、文学体験室などのスペースを設け、親子、青少年に知性的な空間を提供しています。台湾文学館は文学の種がこの台湾の地で深く根ざし、育ち、人々の文化に対する心を豊かにし、更には生活の一部になることを心から願っています。

誕生

1990.11 行政院文化建設委員会が第1回全国文化会議を開催。出席した学者および専門家は、南部に大型文学資料館を設立するよう呼びかけ、訴えることで意見が一致した。
1991 行政院文化建設委員会は「六カ年国家建設計画」の中で、「現代文学資料館」設立計画を提出し、全国の文学に関して統括することを打ち出した。
1994.7 行政院は「現代文学資料館」を「文化資産保存研究センター計画」に組み入れて、「文学史料組」を設立し、また、台南市の100年の歴史を有する古跡「旧・台南州庁」を設立予定地とした。
1998各界の努力の結果、行政院は「文学史料組」を国家文学館に格上げし、最終的には「国家台湾文学館」と定めた。
1998.5.22 台南市の張燦鍙市長、行政院文化建設委員会の林澄枝主任委員、国立文化資産保存研究センター準備処の林金悔主任が正式に契約を締結し、「国家台湾文学館(準備処)」の設立基礎を定めた。
1999-2003 旧・台南州庁」の修復と改修工事を進める。
2003.10.8旧・台南州庁」の修復と改修工事を進める。
2003.10.17「文学が開館を祝し、文学資料が新屋に入る」―国家台湾文学館(準備処)の開館式典が行われ、正式に開館した。
2007.8.13「国家台湾文学館」は準備段階を終了し、「国立台湾文学館」の改制を上申し、成立となる。